公共インフラとして電話リレーサービスがスタートしました
令和2年6月に「聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律」が成立し、12月から施行実施され、令和3年7月1日から公共インフラとして電話リレーサービスがスタートしました。電話リレーサービス実施経費は、電話加入者からお預かりする「電話リレーサービス料」などを電話提供事業者が負担金として集め、負担の徴収・交付金の交付等を業務とする電話リレーサービス支援機関を通じて、電話リレーサービス提供機関に交付金として交付することでまかなわれています。
令和3年1月、総務大臣は、「電話リレーサービス提供機関」として一般財団法人日本財団電話リレーサービスを、「電話リレーサービス支援機関」として一般社団法人電気通信事業者協会を、それぞれ指定しました。
○公共インフラになって新たに可能となったこと
聴覚障がい者等の利用者登録によって050から始まる電話リレーサービス用電話番号の付与を受けた上で
①かけたいときにいつでも通話ができる24時間・365日でのサービス対応
②きこえる人からも、050から始まる電話リレーサービス用電話番号にダイヤルすることで、聴覚障がい者等に通話できる双方向でのスムーズな会話
③110番・119番・118番といった災害時や緊急時などの緊急通報、また電話リレーサービスによって、急な予定変更を相手方に伝えることも出来るようになります。(※手話通訳依頼をしている場合には、必ず市身協にも連絡をお願いします。)
○注意していただきたいこと
①実際に聴覚障がい者等の人ときこえる人が同じ場所にいる場面での通訳としては利用できません。今まで通り通訳派遣の依頼をお願いします。
②通訳オペレーターは、聴覚障がい者等の代わりとなって施設予約を代行するなどを含む交渉はできません。
③きこえる人は、お知り合いに聴覚障がい者などの人がいる場合は、050から始まる電話番号からかかってきた電話には、不審に思わず、まずは電話に出るようにしてください。電話に出ると通訳オペレーターから「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話を全て通訳いたします。よろしくお願いします」という案内が最初にあります。そのあとはオペレーターを介してお話しください。
④モデルプロジェクトでの登録情報は無効となりますので、再度登録し直す必要があります。
⑤通話は有料です。(緊急通報およびフリーダイヤル宛は無料)
登録は、アプリをスマホやタブレット端末にインストールしておこなってください。
なお、登録時には身体障害者手帳、通話料支払方法(クレジットカード・振込・携帯料金に上乗せしての口座引き落とし)の選択が必要です。
聴覚障がい者等の方々には、この新型コロナウイルスの感染拡大で国や大阪府からの外出自粛の要請が続く中、また、今後この電話リレーサービスが、日常生活を営む上で、必要なツールとなっていくと思いますので、是非ご登録ください。
◯利用登録についてのお問い合わせ
TEL:03-6275-0912 FAX:03-6275-0913
WEB: https://nftrs.or.jp/
※この記事は、「総務大臣指定 電話リレーサービス提供機関 一般財団法人日本財団電話リレーサービス」の確認を受けて掲載しています。
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