新年のごあいさつ
迎春の候 謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
平素は大阪市聴言障害者協会に、皆さまの多大なご協力を賜りまして心から深く感謝を申し上げます。
新型コロナ禍がやや落ち着いてきた頃に、第6波が来るという状況の中で、新変異株オミクロン株が、急速に拡大しているニュースが出てきました。
2021年3月に一般財団法人大阪市身体障害者団体協議会(聴言・視覚・肢体)が、大阪市保健所感染症対策課と、市役所から送られてきた予診票の書き方と意味、予約申込書、手話通訳派遣・配置などの内容で話し合いを持ちました。
ワクチン予防接種では、6月から集団接種会場1カ所への手話通訳者の配置や、それぞれの医院へ手話通訳派遣の実施を進めてきましたが、内容説明や対応も十分行き渡りませんでした。反省を踏まえて、第3回目ワクチン予防接種については安心して受けられるように取り組まなければなりません。
そして、地域で生活している聴覚障がい者にとって、コミュニケーション・情報収集の保障が十分なされているかという懸念を持ちつつ、不便さ、不利さ、大変さという問題点などを再点検していきます。
一般財団法人大阪市身体障害者団体協議会から大阪市に対する要望書の中にもあり、「大阪市障がい者支援計画・第6期障がい者福祉計画・第2期障がい児福祉計画」は2021年3月に策定されました。共に支えあって暮らすために(1)わかりやすい情報発信とコミュニケーション支援の充実(ア)多様な情報提供(イ)コミュニケーション・情報収集に関する支援の充実(ウ)情報バリアフリーの推進という施策の方向性を着実に実行するように、大阪市聴言障害者協会が一つ一つ確認しながら大阪市へ提言して参ります。
大阪市手話奉仕員養成講座のカリキュラムも見直しの時期に来ており、さらに大阪市登録手話通訳者の現状による育成課題や講師の資質向上も含めて、研修受講や相互との討議などを重要的に取り組むべきと思っております。
今年は「大阪市こころを結ぶ手話言語条例」が施行されて6年目にあたり、大阪市に住んでよかったという大阪市の福祉を目指し、聴覚障がい者施策をさらに充実していくように取り組んでまいります。
大阪市聴言障害者協会役員一同でさらに邁進して参りたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
皆さまには「新春万福」でありますように心から祈念し、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和4年 元旦
大阪市聴言障害者協会
会長 廣田 しづえ(ひろた しづえ)
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