「聞いて学んで知っ得マイライフ」オンライン座談会の報告
一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会
会長 川越 利信(かわごえ としのぶ)
昨年の晩秋11月28日(日)、大視協の活動としてオンラインによる座談会「聞いて学んで知っ得マイライフ」が行われ、東北から沖縄までの20代から50代の視覚障がい者65名が参加しました。
大視協の青年部が主催したこのオンライン座談会は、異業種の人たちの生き方に触れてみる機会と場を設定して、就労に悩み、苦労している多くの視覚障がい者の就労活動の一助にすべく、異業種でそれぞれ活躍する視覚に障がいを持つ3人の語り手から視覚障がいの聞き手が話を引き出す座談会形式で行われました。
語り手は大阪府アイ・ティー(IT)ステーション職員の幸田麻由(こうだ まゆ)氏、精神科医の守田稔(もりた みのる)氏、点字図書館職員の濵﨑雄三(はまさき ゆうぞう)氏、聞き手は毎日新聞の論説委員で「点字毎日」記者の佐木理人(さき あやと)氏。みんな視覚の障がいを抱えながらそれぞれの分野の第一線で頑張っている方々です。
前半の「真面目編」では仕事内容や業務の環境、そして失敗談などを交えて掘り下げ、後半の「楽しむ編」では食やスポーツを中心に息抜き気味の話題を展開。
休憩時間には音楽演奏を楽しみ、プログラムの最後では話し手と聞き手が今後の抱負を語るなど充実の時間でした。
佐木さんの「聞きたい」を引き出すインタビュー力、守田先生の和ませる語り口、幸田さんの多彩な話に引き込まれながら、先輩方とご一緒できたことを幸せに思っています。
聞き手語り手の話は、参加してくださった65名の視覚障がい者の就労や生き方に、今後どんな影響を及ぼすのでしょうか。企画次第では、若い人たちがこんなにも強い関心を寄せる事実を示しています。
大視協として、今後も視覚に障がいを持つ人たちの生き方や挑戦について「学び合う機会と場」を作って行く予定です。
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