就任のごあいさつ
一般財団法人大阪市身体障害者団体協議会の皆様方におかれましては、平素より大阪市の福祉行政の推進にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
また、身体障がい者の団結を図り、自立と社会活動への完全参加と平等の実現をめざして活動されるとともに、障がい者社会参加促進事業をはじめとする本市施策の推進にも多大なるご協力をいただいておりますことに対し、重ねてお礼申し上げます。
これまで、国内外において、障がいのある人の権利の確立、自立生活支援のため、様々な取組が進められ、様々な法整備が進むなど、障がいのある人々を取り巻く環境は、大きく変化してきました。
そのような中、大阪市においては、「大阪市障がい者支援計画・障がい福祉計画・障がい児福祉計画」を策定し、「個人としての尊重」「社会参加の機会の確保」「地域での自立生活の推進」の3点を基本方針として、様々な取組を進めております。
その取組の一つとして、「障害者差別解消法」に基づく相談体制の整備や、個別相談事例から見えてきた傾向や課題などから効果的な取組を検討し、障がいや障がいのある人への理解を深めるための研修や啓発など更なる充実に取り組んでまいります。
また、手話を必要とするすべての人の社会参加の促進と安心して暮らせる地域社会を実現するため、「大阪市こころを結ぶ手話言語条例」の趣旨を踏まえて、手話が言語であるという認識のもと、引き続き施策を推進してまいります。
一方で、障がいのある人の高齢化・重度化や「親なき後」を見据え、地域での生活を支援していく「地域生活支援拠点」の機能充実が喫緊の課題となっております。また、2年以上にも及ぶ新型コロナウイルス感染症への対応についても、多くの課題が見えてきました。
これらの課題や、複雑・多様化するニーズに的確に対応し、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現をめざし、取り組んでまいりますので、皆様方の引き続きのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
大阪市福祉局長 坂田 洋一
今月の目次 / 機関紙(おおさか市身協) / ホーム