新年のごあいさつ
新春の候 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
平素は大阪市聴言障害者協会に、皆さまの多大なご協力を賜りまして心から深く感謝を申し上げます。
2021年頃から新型コロナウイルス感染が広がり、感染防止策に努めてまいりましたが、今ようやく感染者数が減少したかと思いましたら、また落ち着かない状況が続いています。完全に収束するのはもっと時間を要します。
それでも、収容人数の調整や人と人との間隔などを工夫し、できるだけ対面方式の行事や会議などを実施してまいりました。
2016年1月に大阪市こころを結ぶ手話言語条例が制定されて7年になり、昨年5月には障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法が制定され、さらに2022年度は手話通訳派遣報酬金額がやっと上がったことは大変嬉しい事でした。しかし、市の要綱上、派遣先の対象が民生の範囲ですので、生活上で必要な情報保障の「全ては聞こえる人と同様」にはなっていません。全区に手話通訳者が設置され、その身分が正職員になるとしたら、手話を学ぶ若い受講生が増えると思います。大阪市が全区に手話通訳者設置があるような、手話の街になるのは遠い夢ですが、手話言語法化を目指すためには、「継続は力なり」というように、一般財団法人大阪市身体障害者団体協議会(聴言・視覚・肢体)とともに大阪市へ提言してかなければなりません。
そして、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の通りに、全ての障がい者が集い、情報共有でき、地域の活性化をしていくために、啓発の取り組みなどができる場の情報提供施設の設置が必要であると思っておりますと同時に様々な課題も再点検、検討してまいります。
大阪市登録手話通訳者の現状を見ると、大阪市手話奉仕員養成講座のカリキュラム見直しや講師の資質向上もあわせて、研修受講や相互の討議などを重要的に2023年度は色々と取り組むべきと思っております。
手話言語デーである9月23日は、大阪市庁舎にブルーライトスポットをあてる初めての試みも大阪市福祉局障がい福祉課のご協力をいただいて実施できました。
誰もが住みやすい大阪市の福祉を目指し、聴覚障がい者施策をさらに充実していくように取り組んでまいります。
大阪市聴言障害者協会役員一同でさらに邁進して参りたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
皆さまには「新春万歳」でありますように心から祈念し、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和5年 元旦
大阪市聴言障害者協会 会長 廣田 しづえ(ひろた しづえ)
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