一般財団法人 大阪市身体障害者団体協議会

新年のごあいさつ

謹んで新春のお祝いを申上げます。

デジタル庁が発足し、社会は急速にデジタル化に舵を切っています。デジタル化社会から一人も取り残さないとの標語の通りであって欲しいと願うばかりです。
社会のデジタル化は遅いくらいで当然の成り行きでしょう。マイナンバーや障害者手帳、それに交通機関の合理的なカードなど便利になる点もあるでしょう。

スマホと連動して信号機など交通インフラの合理化の実証実験が盛んに行われています。期待できる面もあります。

しかし、視覚障がい者の現実は厳しいです。見えないが故にパソコンやスマホの何でもない操作が困難なのです。何でもないことが出来ない、それが見える人たちとの違いなのです。社会のデジタル化は、殊に高齢の視覚障がい者には難儀なことなのです。例えば、コンビニやスーパーの機械による支払いなどは見えない人にはまさに難儀なことなのです。
大視協では昨年、パソコンやスマホの講習会を実施しました。ただ、スマホの講習会は少人数でしかできません。従いまして、受講者は人数的には少数でしたが、スマホに興味を抱く人が増え、スマホ学習の機運を醸成できたのは確かです。

今年は、スマホの講習会の回数を増やして少しでも多くの会員が受講できるようにしたいと思っています。パソコンやスマホを使うと、見える世界が変わるということを、私たちはこういう時代を生きているという事実を、一人でも多くの会員の皆さんに知ってもらいたいと願っています。

ところで、コロナはどうなるのでしょうか? 地震は大丈夫でしょうか?
この1年が、どうか良い年でありますように。

令和5年 元旦

一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会
会長 川越 利信(かわごえ としのぶ)

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