新年のごあいさつ
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
この1年、皆さまの健康が守られ、つつがない年となりますようご祈念申し上げます。
私たちの外出・社会参加は、同行援護事業(ガイドヘルプ)に支えられています。つまり、ガイドヘルパーの皆さんのおかげで、日々、安心して安全に外出できております。
昨年、12月3日が「視覚障害者ガイドヘルパーの日」に制定され、1週間後の10日までを日視連(社会福祉法人 日本視覚障害者団体連合)を中心に全国的に啓発期間とすることになりました。
ヘルパーの皆さんは、ガイドヘルプの仕事が社会に広く認知されるこの制定を喜んでくださっています。社会に対して同行援護の意義やヘルパーさんのご苦労と感謝の思いを公表できることは、私たち利用者にとってもヘルパーの皆さんにとっても、同行援護事業所にとっても重要で大切なことであると考えます。何故なら、同行援護事業は、事業所(サ責:サービス提供責任者)が視覚障がい利用者とガイドへルパーをマッチングして成立する事業です。お互いに理解し合い、協力し合い、そして感謝し合うことでよりうまくいき、楽しいサービスになるのでしょう。
ガイドヘルパーの日の制定を機に、ヘルパーの皆さんがこの仕事に対して改めて誇りを持っていただき、より楽しいガイドヘルプになることを願っています。その姿を見て若い世代の方々が職業として従事してくださり、視覚障がい者の社会参加を支援してくださることを期待します。
4月から合理的配慮が、努力目標から義務化されます。合理的配慮は、障がいを持つ私たちが、ごく普通に社会生活を営むために社会の皆さんに理解していただきたい基本的な障がい理解のポイントです。
そうは思いますがこれまでの経験から、言うは易し、実際には社会の皆さんに理解していただくのはそう容易ではないように思います。ではありますが、知恵を出し、工夫し、理解と共感が得られるように、そして社会による合理的配慮で障がいを持つ私たちが多くの市民の方々と一緒に普通に社会生活を営むことができますように、今年も一隅を照らし続けたいと願っています。
この1年が、ヘルパーの皆さんに支えられながら通院をはじめ文化活動に興じ、人と交わり、社会の皆さんの合理的配慮により就労が促進され、目が見えない・見えにくい人びとが楽しく充実した社会生活を営む事ができますようにご祈念申し上げます。
令和6年 元旦
一般社団法人 大阪市視覚障害者福祉協会
会長 川越 利信(かわごえ としのぶ)
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