一般財団法人 大阪市身体障害者団体協議会

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新年のごあいさつ

迎春の候、謹んで新年のごあいさつを申し上げます

 平素は大阪市聴言障害者協会に、皆さまの多大なご協力を賜りまして心から深く感謝を申し上げます
2018年3月からの旧優生保護法に基づく強制不妊、断種、中絶手術の調査が国会で取り上げられたことから、当事者団体として、全日本ろうあ連盟の下、各都道府県聴覚障害者協会、公益社団法人大阪聴力障害者協会とともに、署名活動等に協力してきました。昨年7月3日、最高裁判所大法廷の、「旧優生保護法による強制不妊手術を受けさせられた被害者たちに対して国の責任を認め、損害賠償金を支払うよう命じました」という判決は、障がいのある者への差別をなくし、あたりまえの人間として真の共生社会を実現できる希望が見えました。
しかし、昨年4月1日から障害者差別解消法改正法が施行され、事業者も障がいのある人への合理的配慮の提供が義務付けられましたが、まだまだ見えない差別的背景が残っています。あきらめず、前向きに取り組むことが必要です。
当協会では、昨年みんなが対面できる交流の場として「みんなよっといで大阪市手話まつり」を、また3月には「一般研修会~和歌山御坊方面・梅干し作り体験~」を開催し、多くの方が参加しました。このように集まることで元気になり、情報共有ができた充実感が大きかったと思います。9月には大阪市で政令指定都市身体障害者福祉団体連絡協議会が開催され、各市の聴覚障害者団体との意見交換、情報交流などを積極的に進めることができました。

本年の大阪市聴言障害者協会の取組みは下記のとおりです。
1.11月開催の「東京2025デフリンピック」を成功させ、聴覚障がい児・者たちがスポーツでも、元気で明るく未来への希望が持てるように進めます。
2.4月開設予定の京阪聴覚障害者センターの募金などの取組みの来年3月までの継続。
3.4月からの新カリキュラムでの大阪市手話奉仕員養成講座や、初級コースや中上級コースの手話教室、出前講座などを円滑に進めていきます。また、受講希望者多数のため、残念ながら学ぶ機会を得られなかった方々への課題が残されていますが、大阪市身体障害者団体協議会と相談しながら進めていきます。
「大阪市こころを結ぶ手話言語条例」や「大阪市身体(聴覚)障がい者施策」を一つ一つ点検し、行政の動向を注視しながら、聴覚障がい者が不利、不便のないように、改善については、積極的に提起し、聞こえない人も聞こえにくい人も聞こえる人も住みやすい街づくりに、大阪市手話サークル連絡会、大阪手話通訳問題研究会大阪市ブロックとの連帯連携をさらに強め、役員一同でさらに邁進してまいりたいと思いますので、どうかよろしくお願い申し上げます。

令和7年元旦
大阪市聴言障害者協会
会長 廣田 しづえ

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