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新年のごあいさつ
新年明けましておめでとうございます。
皆様方におかれましては輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年、手嶋会長はじめ多くの関係各位のご支援とご協力を賜り、大阪市身体障害者団体協議会の一員に加えていただきました。
本年もご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
当協会は、35年前に大阪市内の中途失聴・難聴者、とりわけ、しゃべれるけれど、聞こえない、聞こえづらい聴覚障がい者の自立と社会参加を目的に結成し、活動を続けてまいりました。私たちは「コミュニケーション障がい」とか、外見からは障がいの状態が見えにくいために「見えない障がい」と言われ、誤解されたり不利の立場に置かれたりすることが少なくありません。
また聴覚障がい者を取り巻く法的改正は少しずつ進歩しているようですが、社会的バリアの解除にはまだまだ不完全です。これからも聴覚障がいを持ちつつも、誰もがいきいきと生きるために皆様と共に手を携えてまいりたいと願っております。
昨年は第65回政令指定都市身体障害者福祉団体連絡協議会が開催され、全国の政令指定都市の仲間との討議、交流会を通じて良い成果が得られました。
また、昨年から事業者による障がい者への合理的配慮の提供が義務化になりましたが、障がい特性に合った配慮を受けるには、やはり障がい者自身がどんな困り事があるのかをはっきりと伝えていかなければ、企業側もどんな配慮を提供すれば良いのかわかりません。これからも、どんどんと声を上げ続けていきたいと思います。
2025年、誰もが支え合う共生社会の実現を目指して、新しい技術を活用した情報保障の提供や、若い世代の育成にも力を入れていく予定です。中途失聴・難聴者が抱える課題を解決するため、関係団体との連携も一層深めて参りたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
最後に、本年も皆様方にとって実りのある一年となりますようお祈り申し上げまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
令和7年元旦
特定非営利活動法人 大阪市難聴者・中途失聴者協会
理事長 松尾 博文
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