一般財団法人 大阪市身体障害者団体協議会

1.(項目)

来年4月13日から184日の会期で、大阪では55年ぶりの大阪・関西万博が開催 され、障がい者も全世界、全国から多く来場することが予想されることから、当博覧会の開催が、建物や移動並びに情報提供等々の全てにおいて、これからの我が国の合理的配慮の提供の模範例となるよう、大阪市として共同出資者の立場から万博協会と連携して運営するよう要望する。

(回答)

万博会場内の施設については、2025年日本国際博覧会協会(以下、博覧会協会) が策定した「施設整備に関するユニバーサルデザインガイドライン(2022年3月改訂)」に基づき、順次、整備が進められております。
また、移動に関しては、すべての人が安全で快適に万博会場まで移動できる交通アクセスの実現に向けて、博覧会協会が学識経験者、障がい当事者、行政機関等を構成員として設置した交通アクセスユニバーサルデザイン検討会において、交通事業者が交通関連施設の新設・改良などを行う際に参考となる指針として、「交通アクセスに関するユニバーサルデザインガイドライン」を2023年6月に策定し、博覧会協会が整備・管理する施設については、同ガイドラインに基づき整備を行っているところであり、学識経験者・障がい当事者参画のもと、駅の改良等を行う際に配慮すべき事柄などのご意見を伺うためのワークショップも開催してきております。

情報提供等に関しては、博覧会協会において検討会での議論を踏まえ、すべての皆様が楽しめる万博運営を目的として、「ユニバーサルサービスガイドライン(2023年7月改訂)」を策定しています。
本ガイドラインでは、万博会場における聴覚に障がいのある来場者に対する配慮内容として、手話対応や、デジタルサイネージによる多言語に対応した字幕などの文字情報の掲示、展示内容を説明した印刷物の配布、催事において手話通訳や字幕表示がある場合は、舞台や映像が見やすい観覧スペースの確保などの取組例が示されており、このガイドラインに沿って、来場者サービス全般、展示、催事・演出、飲食・物販の準備が進められています。

加えて、世界中から多くの方をお迎えする万博会場アテンダントやボランティアにも、こうした取組みを踏まえて活動いただけるよう、聴覚障がいをはじめ、さまざまなサポ ートが必要な方への対応等を習得する「ユニバーサル研修」を実施しております。
本市としても、引き続き、博覧会協会等と連携しながら、すべての皆様に楽しんでいただけるよう進めていきます。

(担当)万博推進局 整備調整部 整備調整課 電話:06-6690-7731
万博推進局 企画部 企画課 電話:06-6690-7556

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